2017年2月16日木曜日

道議団で道南調査

14日~15日、道議団は道南に向かい、初日の14日、今金町を訪問。町独自の障害者雇用のとりくみを学びました。
今金町では、町と今金高等養護学校、地元経済界が連携して、今金町と町教委が卒業生を2年間臨時職員として雇用し、一般就労に可能な限り結びつけるようとりくんでいます。
 卒業後、地元の事業所や農協などに就職して、元気にがんばっている卒業生から直接お話を聞きました。「仕事は楽しいです。学校の研修とは違って仕事の重みを感じています」と、笑顔で話す様子から、とてもやる気に満ちているのが伝わりました。
 学校の先生などに伺うと、就業先に障がい者に対する偏見が全くなかったわけではないとのことでしたが、在学中の研修や臨時雇用の中で、払しょくされていき、障害の有無を感じないほどになったそうです。指導の理解がすすみ、就業意欲や勤務態度のまじめさが評価され、経済界などから積極的に雇用したいと前向きな声が出てきて、好循環がもたらされているとのことです。
 今金町では町の地域創生総合ビジョンに位置づけており、先進的なとりくみと言えます。
  調査には、真下紀子・菊地葉子・宮川潤・佐野弘美の各道議が参加しました。


14日の朝、運転士になった気分で道南に出発

 道南調査2日目の15日、昨年3月末に開業した北海道新幹線・新函館北斗駅近くの騒音問題について現場に行きました。住民の方から、線路の凍結を防ぐために設置された「空気式急速除雪装置」(エアジェット)から、大変大きな音が深夜も発せられ、健康にも影響が出るような騒音問題となっているとおききしました。
 実際に音を聞きましたが、蒸気の発射音と共に金属音も交じって、とても耳障りな音です。新幹線通過ごとに2回づつ、1日に100回以上音がでます。しかも確認作業などもあり、早朝や夜中時間に関係なく発せられるとのことで、改善を強く求められました。

 道南いさりび鉄道の小上一郎社長との懇談では、新幹線・リニアには国の補助金がつく一方で、地方路線への援助は行われない実態や、三セク運営が地域活性化に果たす役割などについて意見交換しました。

 北海道新幹線の札幌延伸工事のうち、八雲町の立岩トンネル工事で掘削された残土に、水質基準を超える重金属の鉛が含まれていましtた。昨年の4定道議会でとりあげた問題です。
 立岩トンネル建設の工事現場を調査し、環境調査や要対策土処理について説明を受け、とられた対策を視察しました。検査結果の公開や道など自治体への連絡、今後も想定を超えた大雨に対して対策は十分かなど意見交換しました。

 また、河川などの環境汚染問題にとりくむ「流域の自然を考えるネットワーク」の皆さんからも、水質汚染やトンネル残土処理問題について意見交換しました。
 調査を生かして、第1回定例会に臨みます。