2014年7月23日水曜日

泊原発 汚染水対策なし

地下水多く 狭い敷地


東京電力福島第1原発事故では、地下水の流入によって汚染水が増大し、重大問題となっています。、北電・泊原発の汚染水対策が不十分なことを明らかにしました。(道議会予算特別委員会)


泊原発は昨年8月の雨水による水漏れ事故で地震計が停止する重大事故を起こしました。地下水流入問題も指摘されてきましたが、これまで北電はその流入量を明らかにしてきませんでした。


北電が調査した泊原発1・2号機の湧水量の測定値から3号機を含めて試算すると、1日あたりの湧水量は550㎥にのぼり福島第1原発の400㎥を上回ります。


一方、汚染水の貯水タンクの置き場となる敷地面積は、福島第1の350万㎡に対し、泊原発は約149万㎡しかありません。


真下議員の質問に対し、道が予算特別委員会で初めて明らかにしました。


道が、汚染水の流出対策は「シルトフェンス(水中カーテン)で防御する」と説明したため、真下議員は「それでは海洋への汚染水流出対策としては不十分」と指摘した上で、「福島県の原子力対策官は『どこまで敷地内で対応できるのか議論すべきだ』と話しています。北電と規制委員会で議論すべき問題です」と提案。道は「事業者において不断にとりくむべき」と答えました。


また、大飯原発の再稼働差し止め判決について知事は、、「控訴中であり、注視する」と地裁判決を軽んじる答弁。真下議員が「法治国家におけるこれを超える司法判断はない。地裁判決を軽んじているのではないか」と再質問すると、知事は「承知している」と答えるしかありませんでした。


核廃棄物の道内持込みについても知事に問いましたが、従来の答弁を繰り返すのみでした。